1929年東京市会議員選挙(1929ねんとうきょうしかいぎいんせんきょ)は、東京市の議決機関である東京市会を構成する議員を全面改選するため、1929年3月16日に投票が行われた選挙である。
概要
板舟権の保障と京成電鉄の市内乗り入れの認可をめぐって東京市会で汚職事件が発生し、多数の議員が同事件に連座したことで88名の議員のうち25名が逮捕・勾留された。この他にも6名の欠員があり合計31名の議員が欠けていたため、定員の3分2以下の議員で市会を開かざるを得ない状況となっていた。こうした事態を重く見た望月圭介内務大臣は、1928年12月21日に市制162条に基づき東京市会の解散命令が出し、翌1929年3月16日に市会選挙が実施されることとなった。
また1926年の市制改正により普通選挙制が導入されており、東京市では初の普通選挙となった。有権者数は、前回1926年の制限選挙時では17万7000人余りであったのが、34万9000人弱と約2倍に増加をし、選挙運動では、戸別訪問やポスターが禁止されたため選挙演説会が活発に行われた。
基礎データ
- 投票日:1929年3月16日
- 議員定数:84名
- 選挙区:15選挙区
選挙結果
- 投票率:69.6%
当選した議員
立憲民政党 立憲政友会 革新党 社会民衆党 日本大衆党 中立(無所属)
脚注
注釈
出典
参考文献
- 東京都『東京百年史 第五巻』1972年。
- 東京朝日新聞1929年3月18日付2面「汚れし現勢力を排撃し猛然たる新人の進出:市会総選挙の結果」
- 櫻井良樹「普通選挙期における東京市会議員総選挙の結果について」

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