EXPO EKIDEN 2025(エキスポエキデン・ニーゼロニーゴ)は、朝日放送グループホールディングスの主催で2025年3月16日に開催された男子駅伝大会。

特別協賛にACNを迎え、正式な大会名称は『大阪・関西万博開催記念 ACN EXPO EKIDEN 2025』(おおさか・かんさいばんぱくかいさいきねん エーシーエヌ エキスポエキデン・ニーゼロニーゴ)である。

大会概要

1970年に開催された日本万国博覧会(大阪万博)の開催地である万博記念公園と、2025年4月13日に開幕予定の2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催地である夢洲周辺をつなぎ、大阪・関西万博を盛り上げることを目的とする駅伝大会である。大阪万博のテーマである「人類の進歩と調和」から、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」へと、いわば「『タスキ』をつなぐ意味合い」を持たせるという。

この大会には、大学生と実業団のトップチーム合わせて16組が出場し、「大学生VS実業団」の対決が駅伝史上初めて実現した。選考基準としては、大学生チームは2024年11月3日開催の『第56回全日本大学駅伝対校選手権大会』の上位大学と地区学連からの選抜チーム、および主催者が推薦する大学を選出。また、実業団チームは2025年1月1日開催の『第69回全日本実業団対抗駅伝競走大会』(ニューイヤー駅伝)の上位チームと、選抜チームを含む日本実業団陸上競技連合の推薦チーム、および主催者が推薦する実業団チームを選出。

大会について、朝日放送テレビ社長の山本晋也は「2つの万博を開催している場所というのはありません。たすきを繫ぐ、未来を繫ぐという時代を超えて“繫ぐ”という意味もあると聞いています」と説明した。その上で「白熱したレースを通して、万博や未来をテーマに、心を1つにできればと思っております」と述べている。

大会テーマソングとして、DREAMS COME TRUEによる書き下ろし楽曲「ここからだ!」が用いられる。

大会運営

  • 主催:朝日放送グループホールディングス
  • 共催:2025年日本国際博覧会協会、大阪府、大阪市、吹田市、豊中市、朝日新聞社
  • 主管:大阪陸上競技協会
  • 特別協賛(プラチナパートナー):ACN
  • 協賛
    • ゴールドパートナー
      • 第1区 PARTNER:住友電気工業
      • 第2区 PARTNER:サントリーホールディングス
      • 第3区 PARTNER:りそな銀行
      • 第4区 PARTNER:大阪メトロ
      • 第5区 PARTNER:丸一鋼管
      • 第6区 PARTNER:竹中工務店
      • 第7区 PARTNER:岩谷産業
    • シルバーパートナー:全日本空輸、トゥーコネクト、学校法人関西大学、シチズン時計、ミズノ、LINEヤフー、stu、JTB、ダスキン、マクアケ
    • ブロンズパートナー:アーンジュコンパニョン、エースコック、笠井精工所、京阪ホールディングス、月桂冠、サティスファクトリー、ジャパンクリエイトグループ、日本メタルホース、HINO-TEC、ユニオン
  • 車両提供:トヨタ自動車、大阪地区オールトヨタ
  • 協力:日本実業団陸上競技連合、日本学生陸上競技連合
  • 運営協力:関西学生陸上競技連盟

出場チーム

全16チーム(2025年3月16日時点)

  • 実業団:7チーム
    • 第69回全日本実業団対抗駅伝競走大会(2025年1月1日実施)上位チームのうち6チーム(数字は実業団駅伝の順位)
      • トヨタ自動車(3位)、GMOインターネットグループ(4位)、住友電工(6位)、富士通(8位)、安川電機(9位)、ロジスティード(12位)
      • 当初出場が予定されていた旭化成(実業団駅伝1位)とKao(同10位)は「複数の選手が体調不良や故障によるコンディション不良で7人のオーダーを組むことができなくなったため」として開催3日前の3月13日に主催者から出場辞退が発表され、両チームの成績は棄権扱いとされた。
      • 実業団連合選抜チーム
  • 大学生:9チーム
    • 第56回全日本大学駅伝対校選手権大会(2024年11月3日実施)上位8チーム(数字は大学駅伝の順位)
      • 國學院大學(1位)、駒澤大学(2位)、青山学院大学(3位)、創価大学(4位)、早稲田大学(5位)、城西大学(6位)、立教大学(7位)、帝京大学(8位)
      • 関西学連選抜チーム

コース

全7区間、54.5kmで構成(距離表記は公式サイトによる)。

  • 1区(8.9㎞)
    • START(万博記念公園 東の広場前) → 第1中継所(吹田市立武道館前)
    • 万博記念公園を約1周半駆け抜けてから吹田市街に出る。
  • 2区(5.1㎞)
    • 第1中継所(吹田市立武道館前) → 第2中継所(千里南公園前)
    • 吹田市内のけやき通り〜さくら通りを走る。
  • 3区(12.5㎞)
    • 第2中継所(千里南公園前)前 → 第3中継所(中央公会堂前)
    • 最長区間で、コースのほとんどが新御堂筋で構成。この区間の一部で豊中市を通過、途中から大阪市内に入る。
  • 4区(5.4㎞)
    • 第3中継所(中央公会堂前) → 第4中継所(大阪城公園 太陽の広場前)
    • 大阪の名所を巡る形で土佐堀通〜玉造筋を経て大阪城に向かう。
  • 5区(10.1㎞)
    • 第4中継所(大阪城公園 太陽の広場前) → 第5中継所(朝日放送前)
    • 大阪城公園を抜け、土佐堀通を戻ってから御堂筋の淀屋橋〜道頓堀間を往復、淀屋橋からほたるまちへ。
  • 6区(4.7㎞)
    • 第5中継所(朝日放送前) → 第6中継所(住友化学前)
    • 国道2号から北港通に入る直線コース。
  • 7区(7.8㎞)
    • 第6中継所(住友化学前) → FINISH(大阪・関西万博会場前)
    • ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの前を通過、此花大橋、夢舞大橋を経由し夢洲の万博会場前がゴール。

成績

総合成績

区間賞

区間成績

放送

テレビ中継

朝日放送テレビ(ABCテレビ)をキーステーションに、テレビ朝日系列全国ネットで8時30分 - 11時50分に生中継。あわせてスポーツナビとTVerで全チームゴールまでライブ配信を実施、スカイAで同日22時30分より録画放送、スポーツナビでは見逃し配信も実施した。

系列各局からは、テレビ朝日の他にも、メ~テレ・九州朝日放送・北海道テレビ・東日本放送・静岡朝日テレビ・長野朝日放送・北陸朝日放送・広島ホームテレビ・愛媛朝日テレビ・大分朝日放送・長崎文化放送・鹿児島放送の各局が制作に参加し、移動中継車の1号車はテレビ朝日が派遣した。

この中継放送では『全国高校野球選手権大会中継』などで行ってきたワイプCMを元に、中継映像・CM映像・静止画広告の3つを同時表示する「トリプルスクリーンCM」を開発、初めて放送した。また、データ放送で二次元コードを表示し、スマートフォンで読み取ることでデジタル観戦証明書が発行される仕組みや、第3区で小型カメラを装着したカメラマンがランナーと併走し、ランナー目線の映像を撮影する「ランナー視点カメラ」、中継所でのCG技術による「バーチャルCGゲート」、1970年代当時の写真などを元にAI等の最新技術で制作した当時の背景立体映像を合成して表示する「タイムスリップ映像企画「1970→2025-時をかけるタスキ-」」などの演出が行われた。

本中継の放送に伴い、『キミとアイドルプリキュア♪』(朝日放送テレビ制作)以降の日曜午前中の番組が放送休止となったが、スタート前にプリキュアの着ぐるみが応援する演出が行われた。

実況・リポート・インタビュー
特記が無いものは全て朝日放送テレビアナウンサー。
  • センター実況・第1中継所実況 - 高野純一
  • 第2中継所実況・第6中継所実況 - 寺田健人(ベスティ所属のフリーアナウンサー)
  • 第3中継所実況 - 福井治人
  • 第4中継所実況 - 佐藤修平
  • 第5中継所実況 - 平野康太郎
  • 1号車実況 - 山下剛
  • バイクリポート - 北條瑛祐
  • インタビュー - 大仁田美咲
テレビ解説者
  • 高橋尚子 - 2000年シドニーオリンピック 女子マラソン 金メダリスト
  • 野口みずき - 2004年アテネオリンピック 女子マラソン 金メダリスト
  • 大迫傑 - 元日本記録保持者、オリンピック 男子マラソン 2大会連続出場(2021年東京 6位入賞、2024年パリ)

ラジオ中継

朝日放送ラジオ(ABCラジオ)で8時30分 - 12時に生中継。実況・レポーター陣は同局平日朝ワイド番組『おはようパーソナリティ小縣裕介です』『おはようパーソナリティ古川昌希です』の出演陣及び日曜午前のワイド番組『田淵麻里奈…and Music』パーソナリティの田淵麻里奈が担当した。

ラジオ出演者
  • 実況 - 小縣裕介(朝日放送テレビアナウンサー)
  • 解説 - 柏原竜二(箱根駅伝第5区4年連続区間賞、2代目「山の神」)、千葉真子(2003年パリ世界陸上マラソン女子銅メダリスト)
  • 監督車リポート - 古川昌希(朝日放送テレビアナウンサー)
  • 情報センターリポート - 中村想人(朝日放送テレビアナウンサー)
  • リポート - 板垣菜津美、江崎友基子、去来川奈央(以上フリーアナウンサー)、田淵麻里奈(MCタレント・ラジオパーソナリティ)

関連番組

EXPO〜未来へのタスキ〜
2025年1月5日から3月30日まで、全13回にわたり朝日放送テレビ(近畿ローカル)で日曜17時25分 - 17時30分に放送のミニ番組。レースの見所などを紹介する。
ヒラタローの駅伝をカタロー!!
朝日放送ラジオ『ミュージックジェルム』の水曜限定コーナーとして2025年1月8日より放送。駅伝選手としての経験を持つ平野康太郎(朝日放送テレビアナウンサー)が学生・実業団のトップランナーに毎回話を聞く。

脚注

注釈

出典

関連項目

  • 全日本大学女子駅伝対校選手権大会 - 1983年から2004年まで朝日放送(旧法人)が主催・放送していた女子駅伝大会。2005年からは主催が読売新聞社に、放送権が日本テレビ系列に移管された(2005年は一部地域で録画放送、2006年からテレビ大分・テレビ宮崎を除く全国ネットで生放送)。

外部リンク

  • 『EXPO EKIDEN 2025』公式サイト
  • 『EXPO EKIDEN 2025』公式X(旧Twitter)
  • 『EXPO EKIDEN 2025』公式Instagram

Takashi Ichida (), 1. JANUAR 2023 Ekiden Neujahr Ekiden 2023 67

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