岡本新駅(おかもとしんえき)は、かつて福井県今立郡今立町(現・越前市)新在家にあった福井鉄道南越線の駅である。
南越線粟田部 - 戸ノ口間の部分廃止とともに廃駅となった。
歴史
- 1915年(大正4年)8月26日:武岡軽便鉄道(後に武岡鉄道)の岡本新 - 粟田部間開通時に開業。
- 1924年(大正13年)
- 3月7日:武岡鉄道と今立鉄道の合併に伴い、南越鉄道の駅となる。
- 7月31日:新武生(後の社武生)- 岡本新間の軌間を762 mmから1067 mmに改軌。
- 9月1日:岡本新 - 戸ノ口間が開業。スイッチバック駅となる。
- 1941年(昭和16年)7月2日:会社合併により福武電気鉄道南越線の駅となる。
- 1945年(昭和20年)8月1日:会社合併により福井鉄道南越線の駅となる。
- 1971年(昭和46年)9月1日:南越線の粟田部 - 戸ノ口間廃線により廃止。
駅構造
相対式ホーム2面3線と引込線2線を有する貨物駅を兼ねるスイッチバック駅だった。越前和紙の地元駅で、貨物としては和紙の原料となる楮、三又、木材などの需要があった。スイッチバック駅ゆえに転轍機が多く、冬は駅員泣かせであった。
駅跡
駅の名をとどめるものは残っていない。跡地は和紙の里パピルス館およびその敷地となっている。
隣の駅
- 福井鉄道
- 南越線
- 粟田部駅 - 岡本新駅 - 定友駅
脚注
参考文献
- 清水武『RM LIBRARY 206 福井鉄道(上)』ネコ・パブリッシング、2016年10月1日。ISBN 978-4-7770-5400-8。
- 武生公会堂記念館 編『南越線開業100年 : 夏休み特別展』2014年7月18日。
- 福井鉄道『ありし日の南越線』1999年。
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 廃駅
- たけふ新駅 - 福武線の駅。当駅と同じく駅名の末尾が「新」である。
- 赤十字前駅 - 福武線の駅。かつて「福井新駅」を名乗っていた。




