エピストロポス(古希: Ἐπίστροφος, Epistrophos)は、ギリシア神話の人物である。主に、
- イーピトスの子
- エウエーノスの子
- メーキステウスの子
の3人が知られている。以下に説明する。
イーピトスの子
このエピストロポスは、ナウボロスの子イーピトスとヒッポリュテーの子で、スケディオスと兄弟である。スケディオスとともにヘレネーの求婚者の1人で、トロイア戦争にもポーキス地方の軍勢40隻を率いて参加した。アルゴスの軍勢30隻をスケディオスが、10隻をエピストロポスが率いたともいわれる。
エウエーノスの子
このエピストロポスは、ミュルネーソスの王エウエーノスの子で、ミュネースと兄弟。ミュネースはブリーセーイスの夫である。トロイア戦争のさいにミュネースともにアキレウスに討たれた。
メーキステウスの子
このエピストロポスは、メーキステウスの子で、オディオスと兄弟である。ミヌウスの子ともいわれる。トロイア戦争のさい、アリゾーン人(ハリゾーン人)を率い、トロイアを救援して戦った。
脚注
参考文献
- アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)
- 『ディクテュスとダーレスのトロイア戦争物語 トロイア叢書1』岡三郎訳、国文社(2001年)
- ホメロス『イリアス(上)』松平千秋訳、岩波文庫(1992年)




