リン酸トリエチル(Triethyl phosphate)は、(C2H5)3PO4の化学式を持つ有機化合物である。無色の液体である。リン酸とエタノールのエステルである。消防法に定める第4類危険物 第3石油類に該当する。

主な用途は、無水酢酸の工業合成における触媒、樹脂ポリマーの重合調整剤、非飽和ポリエステル等の可塑剤等である。小規模では、アセチルセルロース等の溶媒、難燃剤、殺虫剤その他の化合物の合成中間体、過酸化物の安定剤、ビニルポリマーや非飽和ポリエステル等のゴムやプラスチックの強化剤等である。

リン酸トリエチルは、農薬の合成の中間体としても用いられる。

歴史

19世紀初めにハインリヒ・グスタフ・マグヌス研究室のスイス人化学者フランツ・アントン・ボエヘリが初めて合成した。その後、フランスの化学者ジャン・ルイ・ラセーニュによって研究された。

出典


女子高生と学ぶエステルの加水分解と脱水縮合の反応機構 有機化学論文研究所

トリアセチルヒドロキシステアリン酸グリセリル(化粧品):CosmeticInfo.jp

亜リン酸トリメチル Wikiwand

Yamaguchiマクロラクトン化はラクトン合成の名盤反応 とらおの有機化学

リン酸トリエチル Triethyl phosphate JapaneseClass.jp