熊野神社(くまのじんじゃ)は東京都江戸川区の神社。

歴史

1707年(宝永4年)に創建された。下今井村の鎮守であった。また江戸川を航行する船舶関係者からも信仰を集め、社前を航行する際は、帆を下げて頭を下げたという。

おくまんだしの水

かつて、当社前の江戸川には「だし」と呼ばれる杭があって、江戸川の激流を緩和していた。そして「だし」付近の水は清澄であったことから、徳川将軍家ではその水を江戸城まで運ばせて茶の湯をたてていた。熊野神社(おくまん)の杭(だし)の水ということから「おくまんだしの水」と呼ばれていた。この「おくまんだしの水」は将軍家専用ではなく、一般にも開放されており、野田の醤油にも使われていたという。

交通アクセス

  • 葛西駅より徒歩26分(経路案内)。

脚注

参考文献

  • 内田定夫 著『江戸川区史跡散歩 (東京史跡ガイド23)』学生社、1992年
  • 「民俗・文化・自然編 第二章 神社と寺院 第一節 神社 三 各神社の由緒沿革 四七 豊田神社」『江戸川区史』 第三巻、江戸川区、1976年3月、486頁。https://adeac.jp/edogawa-lib/viewer/mp100030-100005/edogawa306/?p=20。 

関連文献

  • 「下今井村 熊野社」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ29葛飾郡ノ10、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763979/67。 

関連項目


江戸川 熊野神社

熊野神社 こまどり温泉

熊野神社(鴨川市細野)

神社人 熊野神社

熊野神社