このウツボカズラ属の種一覧では、食虫植物であるウツボカズラ属の知られているすべての種の包括的な一覧である。認識された170種の現存種、2種の未記載(incompletely diagnosed taxa)、3種の交雑種(nothospecies)を含む。また3種の絶滅種も含まれている。

それぞれの種のIUCNによる公式の保全状況は、レッドリスト最新版から取得した。IUCNの基準に基づいた非公式の保全状況も含まれるが、それらはイタリック体で記載した。特に断りのない限り、分類学上の決定および他のすべての情報は、2009年に出版されたから供給されたスチュワート・マクファーソンの「Pitcher Plants of the Old World」によった。「Pitcher Plants of the Old World」の掲載範囲外である生育分布の標高は他の最新の文献によったため、データの不一致があることを注意する。

それぞれの種の地理的範囲にあるすべての主要な島が含まれている。それより小さな周辺の島々については、網羅されていないが、別途「少数の島々」として挙げている。フィリピンのような群島の場合、自生している個々の島については、括弧内に示した。

命名者は、International Plant Names Indexで指定された略語で示した。年号は、規約に沿った正式な手続きで命名された年であるが、Basionymが存在する場合、Basionymが命名された年とした。

現存種

未記載種 

次の未記載種(undescribed taxa)は、書籍「Pitcher Plants of the Old World」とその補足書で2011年出版の「New Nepenthes: Volume One」から引用した。

交雑種

Matthew JebbとMartin Cheekは、ウツボカズラ類の研究論文("A skeletal revision of Nepenthes (Nepenthaceae)" (1997) and "Nepenthaceae" (2001))にて3種の交雑種を認証した。最新の文献によると、それらのタクサは一般に種とよりむしろ自然交配として扱っている。3種のうちN. × kinabaluensisは、種として扱うべきとの主張が最も高いが、それらの2大生育地では、親種と推測されている種に依存している 。それらの生育地では、何世代にもわたって同じ特徴を示している。Jumaat Haji AdamとC. C. Wilcockは、1998年発表の記事にて、N. × kinabaluensisは、種として認識するよう提唱した。

絶滅種

世界の各地から採取された花粉の化石のうち、その多くは、form taxonであるDroseridites属に分類されていたが、いくつかの著者によってウツボカズラ属に暫定的に割り当てられた 。以下の3種は1985年ウィルフリード・クラッツスチによってウツボカズラ属に移した

Droseridites majorDroseridites parvusは、Nepenthidites laitryngewensisのシノニムと考える著者もいる 。

南インド洋にあるフランス領南方・南極地域のケルゲレン諸島から採取された花粉の化石は、元々Droseridites spinosusと命名されたが、ウツボカズラ属の植物であると解釈する文献もある

関連項目

  • ウツボカズラ属の一覧・地域別
  • ウツボカズラ属の自然交配種の一覧

脚注

参照文献


ウツボカズラ

ウツボカズラの育て方と花や消化液など植物の特徴をわかりやすく解説

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